今は本を読むことぐらい

本のある充実した時間 でもそれだけでは物足りない

2019-01-01から1年間の記事一覧

「マーケット感覚をみにつけよう」

「マーケット感覚を身につけよう」 ちきりん著 ダイヤモンド社 2017年 概してこの手の指南書やセミナーの講師の話というのは、「(あたりまえの)一般論」「(机上の)理想論」「(特殊な)成功例」に終始しがちであり、読んだり聞いたりしても全く充実感が…

「菌世界紀行 誰も知らないきのこを追って」

「菌世界紀行 誰も知らないきのこを追って」 星野 保著 岩波書店 2015年 「雪腐病菌」。これが本書の主人公である。 病の菌と書くため体に悪い「病原菌」を想像しがちだが、その本体は細菌(バクテリア)ではなく菌類(カビやキノコ類)に分類されるものであ…

「スローライフの停留所-本屋であったり図書館であったり」

「スローライフの停留所-本屋であったり図書館であったり」 内野安彦著 郵研社 2018年 本書は公務員として図書館関係の仕事をこなしてきた著者がアーリーリタイヤし、その後の仕事や生活のことを書き綴ったものである。 スローライフと聞いてどのようなもの…

「炎の牛肉教室」

「炎の牛肉教室」 山本 謙治著 講談社現代新書 2017年 書架の背表紙を眺めていると新書には魅惑的なタイトルの作品が多い。そしてその期待に反して新書にはハズレも非常に多い。そういう意味で新書を手にする機会は少ないものの、本書は怪しいタイトルの割に…

「書店不屈宣言」

「書店不屈宣言」 田口 久美子著 筑摩書房 2014年 皆さんが本を買うのはどこだろうか? 本屋さん? それともAmazonなどのネットショップ? 近くに本屋がないからネットで、という方も多いと思う。私もそうだ。年々街の本屋が減ってきて買う場所がなくなって…

「教養部しのろ教授の大学入門」

「教養部しのろ教授の大学入門」 紀川しのろ著 ナカニシヤ出版 2014年 大学教授の日常をユーモラスに描いたエッセイ風作品。 今や学生の半数以上が進学する大学。しかしその中身について多くを知ることなく、卒業していく。もちろん余計なことを知る必要はな…

「学校蔵の特別授業‐佐渡から考える島国ニッポンの未来」

「学校蔵の特別授業‐佐渡から考える島国ニッポンの未来」 尾畑留美子著 日経BP社 2015年 佐渡の廃校になった小学校を舞台に地元の酒造会社が「学校蔵」として再出発させた取り組みについて書かれた本。 地方の活力の低下については深刻な問題としてとらえら…

「美術品はなぜ盗まれるのか‐ターナーを取り戻した学芸員の静かな闘い」

「美術品はなぜ盗まれるのか‐ターナーを取り戻した学芸員の静かな闘い」 サンディ・ネアン著 中山ゆかり訳 白水社 2013年 某ネット衣料販売会社の社長がバスキアを落札しているというニュースをみて、高額な絵画を手に入れるのはいいが、どうやって安全に保…

「もし文豪たちがカップ焼きそばの作り方を書いたら」

「もし文豪たちがカップ焼きそばの作り方を書いたら」 神田 桂一、菊池 良著 宝島社 2017年 ・・・う~む・・・むむむ・・・。 書架から手に取ってたまたま最初に開いたリクルートの項にニヤリとしてしまったのが運の尽き。ほほ~と思う項もいくつかあるけど…

「偽りの帝国 緊急報告 フォルクスワーゲン排ガス不正の闇」

「偽りの帝国 緊急報告 フォルクスワーゲン排ガス不正の闇」 熊谷 徹著 文藝春秋 2016年 現在(2019年初頭)において自動車業界は大きな転換点を迎えている。キーポイントは2点。一つはAIの発展による自動運転技術の開発と法令の整備。そしてノーエミッショ…

「エシカルな農業-神戸大学と兵庫県の取り組み」

「エシカルな農業-神戸大学と兵庫県の取り組み」 伊藤一幸編 誠文堂新光社 2016年 タイトルに釣られて手に取った本であるが、「エシカル」な農業について書かれているのは本書の一部だけではないか、という疑問を持ちつつ興味深く読みとおした。 本書は前半…

「回転寿司の経営学」

「回転寿司の経営学」 米川 伸生著 東洋経済新報社 2011年 回転寿司。 登場当時の安かろう悪かろうというイメージから脱却して市民権を得た業態。もちろんつけ場の職人によって握られる鮨とは大きな違いがあるものの、価格と味の一つのスタンダードを作って…

「買い物難民を救え‐移動スーパーとくし丸の挑戦」

「買い物難民を救え‐移動スーパーとくし丸の挑戦」 村上 稔著 緑風出版 2014年 「とくし丸」という移動スーパーフランチャイズの創業記。 以前からこのような取り組みについては知っていたが、順調に拡大しているという新聞記事に驚いて(失礼!)この本を手…