「もし文豪たちがカップ焼きそばの作り方を書いたら」
「もし文豪たちがカップ焼きそばの作り方を書いたら」
神田 桂一、菊池 良著 宝島社 2017年
・・・う~む・・・むむむ・・・。
書架から手に取ってたまたま最初に開いたリクルートの項にニヤリとしてしまったのが運の尽き。ほほ~と思う項もいくつかあるけど、それ以外の大部分については時間の無駄かも。
本書の内容はタイトル通りでなかなか面白いアイデアだと思うが、100項目もそれぞれの作家や漫画家等の特徴を出して書き分けるというのはなかなか難しい。理解できない項の場合は元の作家の作品を読み込んでいないからだ、と言われればそれまでだが、ここに記載の全ての項目を楽しめた人は大変な読書家であり、ユーモアとくだらなさを理解できる素晴らしい人ではないだろうか。
もし読者アンケートなどで面白いものを選んでもらったら数個の作品に投票が集中し、その他は完全に置いて行かれるという悲しいパターンになるでしょう。特別工夫を凝らすことのない単純な文体(語句)の置き換えであり、安易な方向に走った企画本。